独 り 言

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2018.11.18 【社説】閣僚の資質 「適材適所」名ばかりだ

その人の能力や適性に応じたポストを負ってもらう。「適材適所」の意味である。安倍晋三首相は1カ 月半前、このフレーズを強調して内閣を改造した。残念ながら、そんなふうにはとても見えない。
とりわけ初入閣した桜田義孝五輪相と片山さつき地方創生担当相の2人が目に余る。国会答弁を見る限 り、閣僚としての資質を疑わざるを得ない。世界が注目する五輪開催と、人口減社会に立ち向かう地方 創生という重要な政治課題をそれぞれ担っている。適材とは思えないような人を大臣にした、安倍首相 の任命責任は極めて重い。
桜田氏は東京五輪・パラリンピックに関する質疑でうろたえる場面が続いている。就任時に「なぜ私が 選ばれたのか分からない」と述べたが、謙遜ではなかったようだ。金額を言い間違えるような単純ミス も目立つ。いつまで務まるのだろうか。
インターネット上の攻撃を防御するサイバーセキュリティーも担当している。ところが、パソコンを使 ったことがないと明かし、海外でも驚きを持って伝えられた。各国を脅かすサイバーテロ対策の指揮は 執れまい。
片山氏の方は閣僚はおろか、政治家としての資質も問われている。国税庁への口利き疑惑が報じられた が、報酬とされる100万円を受け取った税理士を私設秘書として待遇していたのに「秘書ではない」 と否定した。さらに、政治資金収支報告書を3回訂正するなど、政治とカネの問題でずさんさが際立つ。
今臨時国会は、新たな在留資格を設ける入管難民法改正案をはじめ、重要な法案の審議が控えている。 野党による辞任要求だけではなく、与党からも苦言や注文が出るのは当然だろう。
思えば、安倍首相は加計学園の獣医学部新設で、正式決定の1年半前に首相秘書官が「首相案件」と関 係者に説明していた事実が発覚してもなお、決定後に(計画を)初めて知ったと言い張っていた。
片山氏は疑惑の証拠とされる音声データを突き付けられても、「私の声かなという感じはする」と言う だけで、はっきり認めようとしない。首相に倣って言い逃れすればいいという空気が、政権内にあるの かと疑いたくなる。
同じく初入閣した柴山昌彦文部科学相の発言も見過ごせない。就任会見で、戦前の教育勅語に関して「 普遍性を持っている部分がある」と評価した上で、アレンジして教える動きを「検討に値する」と語り、 物議を醸した。
初入閣組ばかりが目に付くが、留任組にも資質を問われるべき閣僚がいる。麻生太郎副総理兼財務相であ る。
麻生氏は財務省の決裁文書改ざんでは主導した前国税庁長官をかばい、セクハラ問題が発覚した次官も擁 護した。自らの政治責任は閣僚給与の自主返納でけじめをつけたと主張するが、共同通信社の先月の世論 調査で麻生氏留任を「よくなかった」と答えた人は51・9%に上る。
長期政権が続く中、森友、加計学園問題などがくすぶり続け、国民の目は厳しさを増している。内閣を改 造しても支持率は横ばいで推移し、政権浮揚につながらなかったのは、その証しではないか。安倍首相を はじめ全閣僚が胸に刻むべきだ。
中国新聞社説【2018/11/17 9:01】

よくぞ、一覧にしてくれた。中国新聞、個々の事例は当然のこと知っているが、なかなか一覧にしていな い。当たり前といえば当たり前だが、他の新聞は載せていないが、それ以外にも、唖然とする事例が目黒 押しだ。これでは、やはり適材適所とはいうことはできない。しかも、それを訂正することなく、当然の 事のように容認している安倍首相、麻生大臣なんと情けない。日本だ。国民もこんな人ばかりを当選させ ていて、私のようにブツブツ言っているだけとは私も含め情けない。諸悪の源は安倍首相だとしか思えな い。