独 り 言

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2018.12.26 警報システム不備か インドネシア津波、到達まで30分

【朝日新聞 2018年12月24日22時18分】
インドネシア中部で22日夜に起きた津波で、同国の国家防災庁は24日、死者は計373人に上ると発 表した。負傷者は1459人で、行方不明者も128人いる。犠牲者の大半が水死で、逃げ遅れが原因と みられている。大きな地震がないまま起きた津波に住民らはなすすべがなく、警報システムの不備が被害 を拡大させたとの見方が強まっている。
被害が大きかったジャワ島西部に加え、対岸のスマトラ島でも被害が広がった。南部ワイムリティムール を24日、記者が訪ねると、海沿いの大半の家が倒壊していた。この村では住民18人が死亡し、20人 が行方不明だ。
突然襲った津波の猛威を住民が振り返った。アイェム・ムリナさん(36)は物音を聞いてドアを開ける と、高さ3・5メートルの天井まで水が一気に流れ込んできた。「5歳の息子を抱きしめたまま水中で耐 えた」。家は壊れ、家財道具も全て失い、頭に傷を負った。だが、「家族全員の命が助かったことがあり がたい」と話した。
地鳴りのような音を聞いたメイディ・ディヤンサさん(23)は大波が来るのが見え、自宅から裏山へ逃 れた。だが、寝室で眠っていた4歳のおいが流され、遺体で見つかった。「何もできなかったことが悔し い。せめて警報があれば、起きて逃げられていたかもしれないのに」と涙ぐんだ。兄も意識不明の重体の ままだ。
一方、ジョコ大統領は24日、ジャワ島西部バンテン州チャリタの被災現場を訪れ、「津波はいつもなら 、地震が前触れであるものだ。今回は予兆もなく、住民らが避難できなかった」と報道陣に語った。
国家防災庁によると、スンダ海峡にある火山島アナククラカタウの噴火に伴う海底の地滑りが津波の原因 とされる。噴火から沿岸部を津波が襲うまで、約30分の時間差はあったが、住民らの避難にはつなげら れなかった。

津波といえば地震がすぐに頭の中をかすめる。特に東南海地震がもうすぐやってくるらしい状況の日本で は他人事でなく伝わってくる。地震は不気味でいつ起こるかわからないひょっとしたら5秒後かもしれな い。10年後かもしれない。といった不確かな状況なのである。その後の津波も怖い。インドネシアの津 波は地震が起こってその直後に津波が来るというものでなく、津波だけが来たような感じである。あまり にもびっくりして逃げる暇さえない津波これは困ったことだ。普通地震が起こってしばらくして津波が来 るのが当たり前と思っていた既成概念を改めなければいけない。かといってできることはなにもないのが 非常に悔しい思いである。