アスベスト訴訟:国は10億円賠償、メーカー責任は否定
建設現場でアスベスト(石綿)による健康被害を受けたとして東京、埼玉、千葉の元建設作業員308人(
うち199人死亡)について、本人と遺族計337人が国と建材メーカー42社に慰謝料など総額約120
億円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は5日、国の責任を一部認め総額約10億6000万円の支払いを命
じた。メーカーの責任は否定した。石綿被害で国の責任を認めた判決は大阪の石綿紡織工場元従業員による
集団訴訟の1審であるが、元建設作業員による訴訟では初めて。
始関(しせき)正光裁判長は「国の規制措置は全体として実効性を欠き、不十分だった」と指摘。「国が血
税で被害の一部を補てんすることを踏まえ、立法府及び関係当局に真剣な検討を望む」と、被害者全体の救
済策拡充も求めた。
毎日jp(12月5日)
アスベスト被害は深刻なのはわかっている。しかも、20年以上前から、わかっている事柄だ。学校現場でよ
く使われていた。石綿のバーナーの網が県の方から無償で取替がされた記憶がある。その頃から、少しずつ
ではあるが、石綿訴訟は大きく取り上げられている。しかし、現在忘れられているのは訴訟に勝ったところ
でその保証のお金は国民の税金からだ。
公務災害の名を借りた税金の無駄使いだったのではないか。危ないと知りつつ、それを活用していったのは
誰だったのだろう。これは現在の原発に置き換えるとものすごく、リアルで恐ろしい事がおきそうな気がす
る。今現在は大丈夫でも、明日はどうなるのかなあと思ってしまう今日この頃である。
そんなお金が、今の日本にあるのだろうか、赤字国債ばかり出しているこの国、どの政党も国民に借金をし
ていることをなんとも思っていないのだろうか。借りれば利息がつくのに、最後になると、いつかは知らな
いが踏み倒す気でいるのだろう。なけなしのお金を国債という国のバックだから安心と思って買っているの
がきっと裏切られるのだろう。
今は国内だけで回っているから、まだ多少は安心かもしれないが、気がつけば、国外へ流失して、日本のお
金がなんにもなくなってしまうという状況にならなければいいのにと素人なりに心配してしまう。遠い将来
いや近い将来かもしれないが、破産国家になってしまうのではないだろうか?ギリシャの不況のようにそれ
がアジア諸国に飛び火していって、世界不況にならねばいいが。そうなれば、年金どころではなくなる日が
来るのだろう。その時は、もう働けない老人しか日本には残っていないだろう。考えれば考えるほど、不安
を呼んでいるようだ。
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