買われる子どもたち 貧困が生むアジア人身売買の地獄絵
貧困ゆえにわが子を売る。売って麻薬を入手する親も多い。例えばタイ北部のチェンマイ市。「カラオケ」
は「置屋」と同義で、タイの山岳地帯やミャンマーの貧しい村から買われてきた少女らが店で売春を強要さ
れる。物乞いや花売りを強制されるストリートチルドレンも売買の対象で、女の子も男の子も傷ついている
。買春側は裕福な白人や日本人らだ。子どもたちの人身売買・性奴隷の現実を徹底取材し、救出する警察や
支援し学ばせるNGOの地道な取り組みを報告する。
[掲載]朝日新聞(2012年2月20日〜2月23日、4500字)
日本では考えられないことだが、日本の貧困と、アジア地域のタイ北部などにおける貧困とはかなり意識の
ズレがある。それがいいこととは思わないが、人身売買なんていうのはザラにあることのようである。
過去の日本でもあったと思うが、戦後高度成長化をしていた日本では考えられないことだ。そのつけが今現
在訪れようとしているのかもしれない。戦争も知らない。引きこもりの生活をしても、食べていけるなんと
幸せな国なのだろう。
それが悪いというのではないが、もっと日本人自身は世界に目を向けていくべきなのではないだろうか。他
国に行けば、もちろん日本人以上の生活を謳歌している人々もたくさんいる。その一方で貧困に苦しんでい
る人々がもっとたくさんいることを忘れてはいけないのではないだろうか。日本人は自己中になっている気
がして仕方がない。これは、自分も含め、反省するべきなのだろう。誰でも貧しい生活は嫌だ。それがひょ
っとしたら、近未来に日本人に襲いかかってくるのかもしれない。老人大国になろうとしている日本はこれ
からどのような国になり、国としての存在が整うのか心配である。
他国では、スラム化や戦争難民、ごった混ぜの中で、富裕層が存在している。そんな国にはなってほしくな
い。
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