文部科学省は29日、来年度の全国学力・学習状況調査（全国学力テスト）を来年度から市区町村の判断で学校別 の結果を公表できるよう実施要領を改定すると発表した。これは簡単に言えば、学校の偏差値の公表に他ならな いのではないか。あの学校はよくて、この学校は悪いという序列をみんなに知らしめる。働いている教師たちは たまったものではない。いくら頑張っても伸びない場合はあるし、何もしなくても高得点になる場合もある。
それが、進んでいくとあの学校には行かしたくないといった状況が生まれるのではないか？勢い教師たちも点数 を取るため躍起になって補習に明け暮れるだろう。しかし、学校はそれよりも大事な事柄も同時に教えていくと ころなのだと思うただでさえ現在は学歴主義に陥っているのにこれから先どうなっていくのだろう。若い先生は サービス残業を強いられ、管理職からはもっと点数を取るようにおしりを叩かれ、悩むことが多くなるのだろう。
そりゃあ、最低の知識は必要だと思うけれど、度が過ぎるとあの学校にだけは勤めたくないといった教師たちが 増えるのだろう。夢を持って教師になってきた若者がつぶされていくのが心配だ。